2014年04月02日(水)

「しかし百人隊長は、パウロのことばよりも、航海士や船長のほうを信用した」使徒27:11




パウロがローマへ護送されるのに、他の囚人たちと共に、百人隊長に引き渡され、船がクレテ島に停泊していた時だった。船長と航海士たちは、もっと施設の良いベニクスの港に移動して、冬を過ごすことを提案した。しかし、パウロはもうこれ以上の航海は危険だと強く反対した。

パウロは神から受けた導きにより「この航海では、積荷や船体だけではなく、私たちの生命にも、危害と大きな損失が及ぶ」と。しかし、人々はパウロの言葉を信じる事なく、百人隊長も、経験がありプロである船長や航海士の方を信じた。出航するや「ユーラクロン」という暴風に巻き込まれ、どうにもならず吹き流されるがままになった。

船体を綱で巻き、荷物を捨て、すべての船具を捨てた。最後の望みも断たれようとしていて、絶体絶命であった。人間の力や知恵ではもうどうにもならない。その時になりようやく、人々はパウロの言葉に耳を傾けた。そしてパウロの言葉がその通りになり、実証される形になった。

私たちも、いつも様々な声が聞こえて来る。主のみ声と、その他の声だ。それは肉から湧く思いや、目に見えるところの判断、この世の価値観であったり、サタンからの声であったりする。今、判断が必要なら、よく祈って聞き分けて、人間の経験や知恵でなく、見えるところでなく、主の御声を選び取り、従おう。
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パウロはことごとく主に祈り、導きを尋ね求めていたからこそ航海士や船長の言葉より前に、主にある確信を持つことがで来た。朝毎に拠って立つ御声にしっかり耳を傾け、世に出て行きたい。