2020年03月04日(水)

「バビロンに七十年の満ちるころ、わたしはあなたがたを顧み、あなたがたにわたしの幸いな約束を果たして、あなたがたをこの所に帰らせる」エレミヤ29:10



エレミヤの時代、イスラエルはアッシリヤに滅ぼされ捕虜として連
行された。そのアッシリヤはバビロンによって滅ぼされる事になる。
バビロンは侵攻し、国々は滅ぼされ、とうとうユダもバビロン捕囚
の身となった。当時のユダは神から離れ、偶像礼拝に走り、堕落し
ていた。預言者たちは、耳ざわりの良い、心地良い言葉だけを語り、
平安が無いのに「平安、平安」と言った。

しかしエレミヤは、真っ直ぐに神からの痛い言葉を語った。そのた
めに苦しめられた。バビロン捕囚のさ中、真っ暗な中で、エレミヤ
は、それは、一見「災い」としか見えないが「平安と将来と希望」
のためのものだと言った。すぐに解放にはならないので、その地で
落ち着いて、腰をすえて地道に生活するようにと。

そして敵である「その町の繁栄を求め、そのために主に祈れ」、そ
れは自分達の繁栄になるからと。私たちも苦しい時、一番欲しい言
葉が「即、問題解決」「即、悩みから解放」だ。しかし口先だけの
励ましは、更に傷を深める事になる。私たちも足かせのような苦し
い現状を受け入れる時、その中で神からの支え、励ましにより生き
て行けるという事だ。

現実を受け入れる事が大切だ。いつまでも苦しみのままでなく「70
年の満ちる頃・・あなたがたを帰らせる」。現状を受け入れて神に
従って行こう。そこに「平安」が約束されている。そして神の時に、
かせから解放して下さる。
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みな閉ざされていても神の御心ならここが一番確かな場所と、神に
時を委ねて安んじていよう。環境によって導かれる神はやがて道を
開き行く先を示してくださる。