2020年09月03日(木)

「ダビデは、『アヒトフェルがアブシャロムの謀反に荷担している』という知らせを受けたが、そのとき、ダビデは言った。『主よ。どうかアヒトフェルの助言を愚かなものにしてください』」Uサムエル15:31



アヒトフェルは、ダビデが最も信頼していた議官の一人だった。
「私をそしる者が敵ではありません。それなら私は忍べたでしょう。
私に向かって高ぶる者が私を憎む者ではありません。それなら私は、
彼から身を隠したでしょう。そうではなくて、おまえが。私の同輩、
私の友、私の親友のおまえが。私たちは、いっしょに仲良く語り合
い、神の家に群れといっしょに歩いて行ったのに」と。

反対者が敵対してくるのは、まだ対処できるが、同志であり親友が
裏切り、敵対して来るのは、この上無い痛み、辛さだ。しかしダビ
デは、目の前に起きる様々な事が、バテシバと姦淫しウリヤを殺害
した罪の刈り取りである事がわかっていた。ダビデは真正面から受
け止め、刈り取って行った。

親友の裏切りである、この事も「アヒトフェルの助言を愚かなもの
にして下さい」と主に委ね、主に信頼し、祈った。自分で対処せず
に、祈りに持って行った。そして息子アブシャロムが謀反を起こし、
ダビデに向かって戦いの準備を進めていると耳に入る。息子とは戦
えない。ダビデは逃げる事を決意する。「ダビデはオリーブ山の坂
を登った。彼は泣きながら登り、その頭をおおい、はだしで登った。

彼といっしょにいた民もみな、頭をおおい、泣きながら登った」ダ
ビデは泣いた。どれほどの苦しみ痛みだったろう。オリーブ山は主
を礼拝する場所だった。主の御心と受け止めたダビデは、痛みの中
で更に主に拠りすがり、主に近く歩む者とされた。
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何か事が起こる度にダビデは昔の罪を思い起こしただろう。そして
罪を思い出す度に、その罪を赦してくださった主の恵を思い、ます
ます主に近づいていけた。痛ましい姿にみえても何処までも主と共
にいる。