2021年06月03日(木)

「・・この女は、イエスのうしろに近寄って、イエスの着物のふさにさわった。すると、たちどころに出血が止まった」ルカ8:44



この女性は、12年間も出血が止まらない状態で、痛みも伴い、どん
なに苦痛と辛さの中にあった事だろう。律法によると不浄との事で、
礼拝にも出れず、宗教的にも社会的にも疎外されていた。経済的に
も悪徳医師の被害を受け、治療に財産を使い果たして、良くなるど
ころか、ますます悪くなった。無一文となり、これから先どうすれ
ばよいのか、心身もう限界で、絶望状態で、ぼろぼろであったろ
う。

わらにもすがりつきたいように、救いを求めていただろう。そんな
時、主の噂を耳にした。せめて着物にでも触れば必ず直ると思った。
瀬戸際の状態であった。主にすがり求めて触った時、血の源が枯れ
た事、ひどい痛みが直った事を感じた。誰にも知られずに、密かに
隠れて、そっとその場を去りたかった。しかしその時、主が「触っ
たのは誰か」と問われた。

後方で、群衆に紛れ潜んでいたが、隠しきれないと思い、恐れで震
えながら、主の前に進み出た。「イエスの前に出」たのだ。どんな
に勇気の要った事だろう。「すべての民の前で」イエスに触ったわ
けと、12年間のひどい痛みと苦しみが、癒された次第を話した。自
分を卑しめ、人からも隠れ、暗さの中にいたのが、主に導かれて、
従う事により光の中へと、導き入れられた。

あるがままを告白できた。それが出来たこと自体が奇跡だ。主は
「あなたの信仰が」と信仰を認め「安心して行きなさい」と。全き
安堵と平安を下さった。苦しみ、恐れ、不安、怯えから解放された。
身体だけでなく、心も癒し、全人格的救いを下さった。告白は彼女
自身のためであった。あなたにも、告白を求めておられるだろうか。
全き救いを与え、光の中へと招くために。

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主との個人的な交わりがあるから、弱さを抱えたままでも光の中を
健やかに歩んでいける。密かに癒されたい何かがあるだろうか。主
に告白しよう。核心に主が触れてくださる。