2022年07月03日(日)

「彼が目を上げて見ると、見よ、ひとりの人が抜き身の剣を手に持 って、彼の前方に立っていた」ヨシュア5:13



モーセに導かれ、出エジプトを果たした民は、厳しい荒野を経た。
そして次のリーダーヨシュアのもと、ついに約束の地カナンに入っ
た。だが、すぐに最初の難関に直面する。エリコの頑丈な城壁が、
目の前にそびえ立っていた。私たちの人生においても、様々な困難
が行く手に立ちはだかる。ヨシュアは厳しい状況に直面していた。

そんな時に、一人の人が抜き身の剣を手に持ち、前方に立っていた。
今にも戦おうとの気配だ。驚いたヨシュアは思わず「あなたは味方
か敵か」と問うた。まず、どうしても、敵・味方で考えてしまう。
しかし相手は、敵とも味方とも言わず「主の軍の将として来た」と
答えた。敵でないなら、味方ではと思うが、そうでなく「軍の将」
ヨシュアの上に立つ将だと。

「あなたでなく、わたしがリーダー」だと。するとヨシュアは地に
伏し拝み、「〜して下さい」との願いではなく「何を告げられるの
ですか」と、主の御心を問うた。すると「あなたの足のはきものを
脱げ」と言われた。自分の思い、考え、方法、自分の力を「脱いで、
明け渡して」、主に従うようにと。「あなたの立っている場所は聖
なる所」と。主が共におられる場所だ。

「そこでヨシュアはそのようにした」。ヨシュアは言われた通りに、
はきものを脱いで、自分の思いや力を、いっさい明け渡して、主に
言われた通りに従った。するとエリコの城壁は目の前で見事に崩れ
落ちた。私たちも今、エリコの城壁が立ちはだかっているだろうか。
苦しい、困難な状況にあるだろうか。しかし主が目の前におられる。
自分が立ち向かうのでなく、そうでなくへりくだって、はき物を脱
いで、主の示しに従おう。目の前で、城壁が崩れ落ちるのを見る。

・・・・・・・・・・・・
ああして〜、こうして下さい〜に、なりがちだが、「何を告げられ
るのですか」の祈りは大切だ。主は、私に対して、何を思い、どん
な御心を持っておられるのか、主に問おう。示された御心に従う時、
主のみわざを見せられ、新たに〃主を知って行ける。