2025年09月04日(木) 「・・全能者が私をひどい苦しみに会わせたのですから。私は満ち 足りて出て行きましたが、主は私を素手で帰されました」ルツ1:20
「・・全能者が私をひどい苦しみに会わせたのですから。私は満ち 足りて出て行きましたが、主は私を素手で帰されました」ルツ1:20
飢饉の際に、エリメレクとナオミは、ベツレヘムからモアブへ移動し た。御心の地にとどまるべきであったが、家族の幸せを求めて、 偶像の地に移ってしまった。やがて、夫と二人の息子は亡くなり、 ナオミは、異国の地で苦しい時を過ごす。その内に故郷は飢饉が 去り、帰郷を決意する。ナオミは二人の嫁、ルツとオルパに、実家 に戻るよう強く勧める。 オルパは帰ったが、ルツはナオミと共に行く事を堅く決意し、その 根拠は「あなたの民は私の民、あなたの神は私の神」との信仰に よる事だった。神を見ていた。すると帰郷が丁度、時、ピッタリに 大麦の刈り入れ時期で、ルツは生計のため落ち穂拾いに出た。そ こが「はからずも」ボアズの畑だった。 また「丁度その時」所有者であるボアズが来た。普通は所有者は 来ない。ボアズは遠縁であり、その後、門がスルスルと開かれ、 そのボアズと結婚に導かれる。ナオミは帰郷時に、人々に、自分 は「苦しみ」であり、「満ち足りて出たが、素手で帰った。主は私を 卑しくし、辛い目に会わせられた」と言った。しかしナオミは、その 素手に、孫を抱く事になり、異邦人のルツが、メシヤ誕生の系図 に入ることになる。 ナオミは、苦しいばかりで、素手で帰されたと。何の良いことも無 いと。しかし、素手ではない。ナオミには、素晴らしいルツが与えら れていた。主のあわれみは尽きない。いつも良いものを与えて下 さる。私たちにも、与えられている「ルツ」が、見えているだろうか。 ・・・・・・・・・・・・・・ 夫と共にナオミは、危機の際に偶像の地へ移住してしまった。家族 のためだった。御心を離れて、異国の地で、苦しい時を過ごした。 しかし帰郷の際、出た時にはいなかった、ルツが与えられていた。 どんな時も、主のあわれみは尽きない。何と感謝な事だろう。