2006年11月01日(水)

『イエスは彼に言われた「起きて、床を取り上げて歩きなさい。」すると、その人はすぐに直って、床を取り上げて歩き出した』ヨハネ5:8

この世には沢山のご利益宗教がある。商売
繁盛、家内安全、無病息災・・では、主の
与えるものは何だろう。信仰を持つ事によ
って、入試類はすべて合格、商売は大繁盛
し、出世し、人生何もかもがうまく行く事
なのか。不都合な事、悪い事は無く、平穏
無事に一生が過ぎる事なのか。そうではな
い。主が与えて下さる人生とは、自分の足
で立って、自分の責任で歩いて行く歩みだ。
38年間、病にいたこの男性は人生への諦
めや、周囲への責任転嫁、自己憐憫にあっ
たかも知れない。しかし、主は起きて床を
取り上げ歩めと言われた。今まで周囲の同
情があり、病気の中で甘んじておれた、そ
の床はいつしか居心地良い場所になってい
た。病が直るという事は、これからは自分
で働いて、立って行く事だ。病や人に依存
するのでなく、主に依存して、自分で立っ
て歩む人生へと招いて下さっている。自立
とは主に依存する事だ。自分の人生を人や
環境のせいにするのでなく、自分の足で立
つ歩みへと招いて下さっている。そこに生きる
喜びがある。
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諦めていた者に「よくなりたいか」と御声をかけ、
自己憐憫や責任転嫁、甘えの床を引き払った全く
新しい歩みへと導き出される。このままでいいのか、
「よくなりたいか」、問われている。