2009年02月01日(日)

「ザアカイ。急いで降りて来なさい。きょうは、あなたの家に泊まることにしてあるから」ルカ19:5

ある人がいつも自分を受け入れられないでいた。もっと優しかったら、もっと頭
が良かくて綺麗だったら、もっと素直で性格が良かったら・・周囲に愛されるの
に、こんな自分だからダメだ、と。

優しくない、素直でない、明るくない自分、自分が嫌いで、嫌な所ばかりが目に
ついた。自分で自分を何とかしようとするが、出来ない。素直になれない、優し
くなれない、ますます自分が嫌になる。

近づいて来る人に、悪態ついて、突っ張った態度を取ってしまう。当然、相手は
戸惑い、どうしていいかわからず、離れて行ってしまう。本当は友達になりたい
のに、相手を傷つけ、自分も傷つく。

そんな堂々巡りの中にいたある時、「ザアカイ。急いで降りて来なさい。きょう
は、あなたの家に泊まる」との御言葉を聞いた。

ザアカイの名を呼ばれ、孤独で寂しい虚しい心の内を、知っておられた事、ザア
カイを決して裁かず、責めず、「あなたの家に泊まる」とザアカイを受け入れら
れた事を知った。

あなたの家に泊まるとは、あるがまま受け入れているとの愛だ。主ご自身の赦し
の愛に触れた時、ザアカイは悔い改めた。そして、貧しい人に施したいとの愛が
流れ出た。今まで決して貧しい人の事など思いに無かったのに。

ザアカイは変えられた。その人はザアカイと自分が重なり、主の愛を知った。主
はあなたの心の渇きをご存じで、目を留めておられる。

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主は、ザアカイの心の中をご存じであった。どんなに寂しく孤独で、どんなに渇
いて、主を求めていたかを。誰にも言えない心の内をご存じで、受け入れて下さ
る方がいるとは、何という慰めだろう。