2013年07月03日(水)


「ときに、十二年の間長血をわずらった女がいた。だれにも直してもらえなかったこの女は、イエスのうしろに近寄って、イエスの着物のふさにさわった」ルカ8:43 
         
この長血の女性は12年間もの病の中にあり、どんなにか苦しみの中にあった事だろう。12年は長い。律法によると不浄であり、礼拝にも出られず、疎外されていた。治療のために財産を使い果たし、無一文となり、これから先どうすればよいのか。お先真っ暗であり、何の望みもなく、身も心もぼろぼろであったろう。

ぎりぎりの瀬戸際であり、救いを求めていた。そんな時、主の噂を聞き、せめて主の着物にでも触れば必ず直ると思い、もうその一心であった。病気の身であり、大勢がひしめく中に、もまれて、どんなに大変だったろう。しかし、必死の思いで何とか近づき、触った瞬間、ひどい痛みが直った。驚き、誰にも知られず、その場を去りたかったが、主が「触ったのは誰か」と聞かれた。

後方で隠れ潜んでいたが、隠しきれないと思い、震えながら進み出た。「イエスの前に出」たのだ。どんなに勇気がいった事だろう。「すべての民の前で」イエスに触った理由と、癒された次第を話した。自分を卑しめ、こそこそと身を潜めていたのが、主に導かれ、従う事により光の中へと入れられた。

心の内の、あるがままを告白できた。その事によって心も癒された。主は「あなたの信仰が」と信仰を認め「安心して行きなさい」と、もう恐れる事も怯える事もないと、全き平安を下さった。病により深く傷ついた心をも癒して下さった。主のもとへ行こう。
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大きな問題に直面し不安や恐れを抱えながらも、私達にはあるがままを聞いて、心配して下さる主がいる。必ず益となるので悲しまなくても良いという信仰が病や問題の中で心を健やかにしてくれる。