2018年06月02日(土)

「民よ。どんなときにも、神に信頼せよ。あなたがたの心を神の御 前に注ぎ出せ。神は、われらの避け所である」詩篇62:8


ダビデはサウル王に妬まれ、命をつけ狙われた。サウルは、女たち
が笑いながら、それも繰り返して「サウルは千を打ち、ダビデは万
を打った」と歌う事に、プライドが傷つき、ダビデを妬みに妬み、
それは憎しみとなり、殺害しようとして追い回した。

サウルは王であり、いつでも大軍を招集できる。ダビデは、いつも
死と隣り合わせの状態だった。どんなに恐怖であったろう。自分の
息子アブシャロムからも歯向かわれ、狙われ、自らが病にも陥り、
もう心身ぎりぎりの大変な苦境だ。

ダビデは神の心にかなった人だった。信仰者になると悩みが無くな
るのではない。試練、問題は必ず来る。私達は苦しくてとにかくそ
の問題が無くなる事を願う。しかし、苦しみの中でこそ、神が、ま
ことに神であられる事を身をもって経験して行く。ダビデは、嘆き
で疲れ果て、涙で夜ごとに寝床を漂わせと、なすすべなく、ただた
だ泣いて泣いて嘆いた。

泣けばよい。感情もことごとく主に吐き出せばよい。主は受け止め
て下さっている。苦しみの中でこそ、主に拠りすがらざるを得ない
ので、主との深い交わりに入れられる。「主よいつまでですか」と、
これが一体いつまで続くのかと、ダビデもありのままの気持ちを、
率直に主に持って行っている。主は受け止めて下さっている。

順境の時には決して経験出来ない恵みだ。自分で何とかしようとも
がくのでなく、問題をすべて主に持ち出そう。ダビデは、泣き、嘆
き、悲しみ、思いの丈を主にぶつけた。心を御前に注ぎ出そう。主
との近い交わりを経験する。そして祈りは聞かれる。

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順境の時は感謝だ。喜んで感謝すればよい。だが逆境の時に神に拠
りすがれる。なすすべなく、すがる事しか出来ない。「助けて下さ
い」こそを喜んで下さるお方だ。その求めに豊かに答えて下さる。
気持ちをしっかり受け止めて下さる。苦境の時、洗いざらいを主に
告げよう。