2020年02月01日(土)

「私が、神に呼ばわると、主は私を救ってくださる。夕、朝、真昼、 私は嘆き、うめく。すると主は私の声を聞いてくださる」 詩編55:16


ダビデは辛く苦しい状況にいた。息子アブシャロムが敵対し、立ち
向かって来た。その時、ダビデはどうしたのか。実子と戦わずに逃
げる道を選んだ。又、ダビデの議官であるアヒトフェルがダビデを
裏切り、アブシャロムに寝返ったのだ。アヒトフェルの事を「私の
同輩、私の友、私の親友」と言っている。ダビデが心から信頼を寄
せていた人物だった。

「私をそしる者なら忍べた」と。敵なら当然の事だ。だが「お前は、
一緒に仲良く語り合い、神の家に群れと一緒に歩いて行ったのに」
と。実子にも、信じていた親友にも裏切られた。身も心もボロボロ
であった事だろう。だがこれらの事も、ダビデの蒔いた種の刈り取
りであった。蒔いたものは刈り取り、罪は自分だけで済まず、家族
をも災いに巻き込んでしまう。

しかしダビデは、ことごとくを主のもとへ持って行った。「苦しん
で、心にうめき、泣きわめいています」「心は内にもだえ、死の恐
怖が襲っている」「恐れとおののき、戦慄に包まれている」と。心
の内の何もかもを吐き出し、祈って行った時に、ダビデは行き着い
た。

「あなたの重荷を主にゆだねよ。主は、あなたのことを心配してく
ださる」と。主にゆだねるように導かれた。そして「私はあなたに
拠り頼みます」と。主により、完全な罪の赦しを受け取っていたダ
ビデは、自分の何ものにもよらずに、ただ主に拠り頼む事により平
安へと導かれた。

・・・・・・・・・
主は、主のもとに行く事を喜んで下さる。苦しみ、悲しみ、嘆き、
怒り、不安、恐れ、うめきを、主のもとに何もかも持って行こう。
一つ一つを受け止めて下さり、委ねるよう助けて下さる。そして状
況は厳しくとも、まず心を落ち着かせ、平安にして下さる。