2023年10月03日(火) 「イエスは出て行き、収税所にすわっているレビという取税人に目 を留めて、「わたしについて来なさい」と言われた。するとレビは、 何もかも捨て、立ち上がってイエスに従った。」ルカ5:27
「イエスは出て行き、収税所にすわっているレビという取税人に目 を留めて、「わたしについて来なさい」と言われた。するとレビは、 何もかも捨て、立ち上がってイエスに従った。」ルカ5:27
レビとはマタイのことであるが、彼は取税人だった。当時、ユダヤ はローマ帝国に支配されていて、ローマに代わりユダヤ人から税金 を取り立てたのが、取税人だった。同胞から不当に余分に税を取り 立てて、搾取をしていた。それでローマ帝国の手先、裏切り者と、 憎まれ、さげすまれていた。 財は築いたが、人から軽蔑され、拒絶され、嫌われ、又、罪を犯し ていたので、心に闇を抱え、寂しさと虚しさの中にいただろう。生 きる意味も見い出せなかったのではないか。そんな時に、主がマタ イに目を留められ、「わたしについて来なさい」と声をかけられ た。すると彼は何もかも捨て、立ち上がってイエスに従った。主 が、そんなマタイの心の内をご存じで選ばれた。 マタイは、即、招きに応じている。いっさい迷いが無い。大変な覚 悟だが、聖い方が自分のような者を招いて下さった事にどんなに驚 き、そしてどんなに嬉しかった事だろう。彼は、主に従い通し、マ タイの福音書を記す栄誉にあずかった。マタイは自分の事を「取税 人マタイ」と言い、罪人であった事を隠さず、きっぱりと言い切っ た。 闇から光に入れられた、その恵みの大きさを、主の愛の深さを味わ い知った。私たちも主が目を留めて、招いて下さったから、今があ る。どんな所から救われたのか、救われていなかったなら、どうな っていたのか、今一度覚え、感謝を献げよう。 --------------- 信仰にはいった時を振り返れば、周囲の状況や様々な事情もある が、やはり主についてきなさいと呼びかけられたのではないだろう か。そして与えられた恵みはあまりにも大きく、日々、日々新し い。