2008年10月03日(金)

「あなたの生まれた故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい」創世12:1



「あなたの生まれ故郷、あなた
の父の家を出て」とアブラハム
は神に告げられた。「生まれ故
郷、父の家」とは、自分の心の
ふるさとでもあり、居心地の良
い場所、長い間、慣れ親しんだ
習慣、生活、自分の居場所、拠
り所だ。不足する事なく、困る
事もなく、安心で、常に周囲か
らの助けもあり、生活の基盤が
据えられていて、安定した場所
だ。一つ所にとどまれば、経済
的基盤もできる。つまり、そこ
にいれば、物心共に神に頼らな
くても生きて行ける。そこを出
るという事は、それらを捨てて、
神にのみに拠り頼むという事だ。
知らない見た事もない地へ出る
わけであり、何があり、何が起
こるかもわからない。身の危険
もあるだろう。自分の持ち物に
も頼れず、人も頼りにならず、
自分の知恵も判断も頼れない。
ただ神だけが頼りであり、神の
言葉だけが行く道を示し、照ら
す。私たちもどうだろう。「生
まれ故郷を出て」「親族を離れ
て」、神以外に依存している様
々なものから離れて、神だけを
頼って、次の領域に前進せよと
言われていないだろうか。単に
地理的な場所でなく、霊的な領
域の事だ。人や物、自分の知恵、
判断への依存から出て、信仰を
もって次の段階へ進めと。その
時、神ご自身があなたの故郷と
なり、あなたの家となって下さ
る。あなたは何に深く依存して
いるだろう。
------------------
霊的に見ようとする時、邪魔し
ているもの、自分がすがってい
る平易なものは何だろう。振り
切って前進できるよう常に祈っ
ていよう。