2014年10月02日(木)

「さあ、目を上げて、あなたがいる所から北と南、東と西を見渡しなさい。わたしは、あなたが見渡しているこの地全部を、永久にあなたとあなたの子孫に与えよう」創世記13:15



アブラハムは、飢饉に会い、肉の知恵、手段によりエジプトに下っ
た。そこで妻を妹と偽り、危険な目に会った。アブラハムは失敗か
ら学んだ事だろう。再びベテルに来て、祭壇を築き主の御名によっ
て祈った。甥ロトとは、互いの所有物が増し過ぎて、いよいよ同行
困難となり別れる時が来た。

アブラハムは全所有権を主の御前に手放して、そしてロトの前に置
き、まずロトに良い地を選ばせた。「あなたが左に行けば、私は右
に、あなたが右なら、私は左に行く」と。ロトは、今まで世話にな
った叔父への恩、目上への敬意、そういったものへの配慮もなく、
どこが自分に得で、より有利か、そればかりで頭が一杯だった。

見た目で、欲得で判断し、最も良い地、肥沃な潤っている地を選ん
だ。祈る事も、神の御心を求める事もなく、自分の欲と自分の思い
で選んだ地は、結果的に破滅の地であった。今まで一緒だった愛す
る甥っ子ロトとの別れに、寂しさがあったろう。下を向いていたア
ブラハムに、主は「さあ、目を上げて」と励まされた。

私たちも「目を上げて」と言われているだろうか。全所有権を神に
明け渡したアブラハムは、結局、すべてを所有することになった。
神が与えて下さるものは、たとえそれは、私たちが選んだものでな
くても、大きく豊かな溢れるばかりの祝福の詰まったものだ。自分
の思いでなく、主から与えられるものが最善だ。主に明け渡すこと
が、結局は大きな祝福だ。
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失敗から学ぼう。主が与え導かれたなら、そこで主が養い、恵みは
注がれる。主と共に歩める場所が最善だ。明け渡すと決心したなら
目を上げよう。豊かな祝福がある。