2016年12月02日(金)

「あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい」ルカ22:32


ペテロは失敗し、主を裏切ってしまった。その原因は何だったのだ
ろう。ペテロは一番弟子であり、自信満々だった。しかし過剰な自
信だった。自分が一番主を愛していると信じて疑わなかった。たと
い全部の者がつまずいても、私は決してつまずかないと。主に頼る
のではなく、自分を信じていた。つまり過信していた。自分がつま
ずくはずはないと。

又、主はペテロに、鶏が二度鳴く前に、あなたはわたしを三度知ら
ないと言うと、すでに告げておられた。サタンが、あなたがたを麦
のようにふるいにかけるとも。もし、主の言葉を真剣に受け止めて
いたならどうだろう。自分が主を裏切るということ、サタンの凄ま
じい働きがあるということに、こんなに重大な言葉を前に、まず心
を注ぎ出して切に祈ったのではないだろうか。

主はゲッセマネの園で、切なる祈りを献げられた。そして眠ってし
まっていた弟子たちに、「誘誘に陥らないように、目を覚まして、
祈り続けなさい。心は燃えていても、肉体は弱いのです」と言われ
た。主は切なる祈りによって、立ち上がって十字架へと向かわれた。

しかし失敗したペテロを主は回復させ、再び立ち上がらせて下さっ
た。失敗した時には、逃げずに、その事実を、自分自身を直視し、
向き合うことだ。悔い改めが与えられ、方向変換して、前進して行
ける。そして今度は、兄弟たちを力づけるために用いられて行く。
----------
失敗して無力を思い知らされた後の信仰を主は祈ってくださった。
すべて主は知っておられ、どこまでも憐れみ深く取り扱ってくださ
る。失敗の度に主の憐れみを求めて、へりくだる者に変えられたい。