2017年03月02日(木)

「いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない。この低地のどこででも止まってはならない・・さもないと滅ぼされてしまう」創世記19:17


不道徳と堕落の町と化したソドムとゴモラを、主は滅ぼそうとされ
た。しかしアブラハムの執り成しにより、ロトと家族を救い出すた
めに、御使いが遣わされた。御使いは、ロトに家族を連れて逃げる
ようにと告げた。しかし、娘婿はこの世の栄華を楽しみ、この世に
どっぷり浸かったロトが、町が滅びると言っても冗談だと思い、信
じなかった。

一刻を争い、妻と娘たちを連れて逃げよと促され、その時に「うし
ろを振り返ってはいけない」と言われた。しかし、ロトの妻は振り
返った。そのため塩の柱になってしまった。振り返っただけで、何
で、塩の柱に?と思うかもしれない。しかしその事は、ロトの妻の
本性を明らかにした。

御使いは、はっきりと「うしろを振り返るな」と言った。しかし、
彼女は従わなかった。従う事を拒否した、神への不従順であった。
そして、彼女はこの世への未練があり、後ろ髪を強く引かれた。愛
情がこの世にあり、世のものに執着した。心がそこにあり、彼女の
宝があった。心がそこにあったので振り返った。

私たちはどうだろう。心では何を愛しているのだろう。又、過去の
失敗や、傷に執着していて、自己憐憫や不満で、赦せない思いで、
ぐずぐずと後ろを振り返るばかりだろうか。主がそこから前に進ま
せようとして下さっている。振り返らず、脱出し、主を見上げて前
に進もう。
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前進を妨げるものは何だろう。示されたなら一切関わらず、命がけ
で必死で逃げよと言われている。それ程に強いものが私たちを捕ら
える。意志も弱くくり返し失敗する者だが主が手を取ってくださる。