2019年12月02日(月)

「家を建てて住みつき、畑を作って、その実を食べよ。妻をめとって、息子、娘を生み・・そこでふえよ。減ってはならない」エレミヤ29:6


 
エレミヤの時、イスラエルはアッシリヤに滅ぼされ捕虜として連行
された。しかしそのアッシリヤは、バビロンによって倒された。バ
ビロンはどんどん侵攻し、国々は討ち取られ、滅ぼされ、とうとう
ユダの人々も、バビロンに捕囚の身となった。当時のユダは神から
離れていた。民は偶像礼拝に陥り、堕落していた。

預言者たちは人受けのする、耳ざわりの良い、心地良い言葉だけを
語り、平安が無いのに「平安、平安」と言っていた。しかし神の人
であるエレミヤはどこまでも主に従い、混ぜ物をせず、真っ直ぐに
語った。そのため迫害受け、苦しめられた。敵であるバビロンに捕
らわれの身となる、真っ暗な中で、エレミヤは神の言葉を語った。

今の状況は、「災い」としか見えないが、「平安・将来・希望」の
ためのものだと。必ず平安へと導かれると。すぐに解放にはならな
いので、その地で住みつき、腰を据えて生活せよと、そしてその町
の繁栄を祈れと。それは自分達の繁栄になるからと。私たちも苦し
みの時は、一番欲しい言葉は「即、問題解決」「即、悩みからの解
放」だ。しかし口先だけの励ましは更に傷が深くなる。

全く思い通りではない現実を受け入れる時、その中で神からの支え、
励まし力づけにより生きて行ける。現実をしっかり受け入れる事が
大切だ。いつまでもそのままではなく、「70年の満ちる頃・・あな
たがたを帰らせる」。現状の中で主に従って行こう。そこには「平
安」が約束されている。そして神の時に、解放して下さる。
--------------
思い通りではない現実を思い通りにしたいと祈り求めてしまう。都
合の良い言葉には一時の安らぎがあるが、ご計画を成就させられる
のは神だ。「平安と将来を与える計画」が何処にあるかを求めよう。