2022年12月02日(金)

「ところが、彼らは気にもかけず、ある者は畑に、別の者は商売に 出て行き、そのほかの者たちは、主のしもべたちをつかまえて、恥 をかかせ、そして殺してしまった」マタイ22:6



王が、王子の結婚の披露宴を開いた。だが招待客は、皆、断って来
たのだ。神の事、永遠の事より、今の地上の事柄が心を占め、目の
前の事に心を奪われる。王や王子の祝宴等より、まず大切なもの
が、畑、商売、この世の事だった。ましてや、王の使いを殺してし
まうとは。招待客はふさわしくなかったので、王は、大通りで誰で
も招くよう命じた。

片っぱしから招くと、宴会場は満員になった。だがそこに婚礼の礼
服を着ていない客が一人いた。王は怒って外に放り出した。通り
で、突然呼ばれるわけで、誰も礼服など持っていない。この礼服は
主催者側で用意されていた。だから放り出された人は、王の礼服を
故意に退け、意識して拒否した事になる。自分の服が良いと。

彼は、通りで招かれ、招きは拒まず来たが、王の前に出る「礼服」
は拒んだ。「招待される者は多いが、選ばれる者は少ない」。どこ
までも自分の力、自分の功績を捨てたくない。礼服を拒む事は、自
分の善行、自分の力で義と認められようとする事だ。

神の考えより、自分の方を正しいとするなら、神を認めず、拒否す
る事になる。自分の思いやプライドに固執しているだろうか。王の
礼服、義の衣、主キリストを感謝と共に受け入れ、自分の身につけ
て、主と一つとなり従って行こう。その時、披露宴の大きな喜びと
楽しみにあずかる者とされる。
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出来るところまでは自分の力で頑張りたいと、主を信じていても、
中途半端なプライドを捨てきれない。自分を脱ぎ去り主の与えてく
ださる義の衣を身に着け、喜んで主の招きに従おう。