2024年07月02日(火)

「子どもたちを許してやりなさい。邪魔をしないでわたしのところ に来させなさい。天の御国はこのような者たちの国なのです。」 マタイ19:14



親たちは、主に祝福していただきたく、子どもたちを主のもとに連
れて来た。ところが、弟子たちがそれを見て、子どもを叱った。弟
子たちにとり、小さな子は、騒いで、うるさい存在だった。教えも
わからないし、役に立たない者だった。しかし主は、「止めてはい
けない」と言われ、幼子たちをみもとに招かれた。

そのような幼子は、自分では何もできない、受け身だけの弱い存在
だ。親の保護と世話がなければ、一日たりとも生きて行けない。そ
んな子どもの無力さ、弱さに対して、主は「神の国はこのような者
たちのもの」だと言われた。幼子は無力そのものだ。力も、知恵
も、判断力も無い。ただ受けることによって、誰かを頼ることによ
ってしか生きられない。自力で生きる事ができない。

しかしだからからこそ、素直で、「来なさい」との声に、何もため
らいも無く従う。親の腕の中で、身も心も預けきって、すやすやと
安らかに心地良く眠る。親を信頼して、身を任せきっている。主は
そんな幼子の無力さ、弱さを、そのまま受け止め、祝福された。
そして、私たちに、幼子のように神の国を受け入れる者であれと、
言われた。

親の腕の中で、何の不安も恐れもなく、安らかに眠る幼子は、何と
幸せだろう。親に全面的に頼らなければ生きて行けないからこそ、
親さえいれば、どんな状況下でも、安らかだ。環境など関係無い。
私たちも御父に、素直に、全面的に頼ることを、御父は喜ばれる。
また、その時こそ、私たちも、心底安らかだ。
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主の慈しみを受けて生かされているのに、いつまでも自分の知恵
に頼り、迷ってしまう者だ。分かった振りをせず、主の子供らし
く、主よあわれんでくださいと大声でついて行きたい。