2025年11月13日(木)

「このしもべが何者だというので、あなたは、この死んだ犬の ような私を顧みてくださるのですか」Uサムエル9:8



メフィボシェテは、サウル王の息子ヨナタンの息子で、サウル王の
孫だった。当時、王が代わる時には、前王の一族は皆殺しにされた。
いつ反乱を起こされるかわからない、危惧のためだった。まして、
サウルはダビデ殺害に燃えて、ダビデは命をつけ狙われ、実際何度
も殺されかけた。

メフィボシェテはそれもわかっていて、ダビデに殺されても当然で
あり、身を潜めていた。しかしダビデは、親友ヨナタンとの約束を
果たしたい。サウル王の息子で、王子でありながら、ダビデの身を
守り、命を助けてくれたヨナタンだった。その約束のために、メフ
ィボシェテを王宮に招き入れた。サウルの土地をすべて返し、王宮
で生活し、他の王子と同様に、自分と共に食事をするようにと。

「私の食卓で食事をしてよい」とは家族の一員とするという事だ。
サウルの子孫であり、更に両足が不自由で、王のために何の役にも
立たないメフィボシェテは、なぜ自分が?そんな待遇を?殺されて
当然の身であり、非常に戸惑い驚いた。このメフィボシェテは、私
たちの姿だ。御父に敵対し、罪を犯し、「罪の支払う報酬は死」で
あり、永遠に滅んで当然の者だ。

その私たちが、ただ御子の十字架の贖いのゆえに、無罪放免とされ、
永遠に神の子どもとされる。そして主の食卓で食事ができる者とさ
れ、豊かな交わりの中に入れられた。何という待遇であり、驚くば
かりの恵みだろう。彼は「いつも王の食卓で食事をした」通り、私
たちもいつも主の食卓で、溢れる恵みと祝福を味わわせて頂こう。
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主から受けた多くの恵みをただ感謝して受け取るばかりだ。罪を全
く赦され、しかも深く愛されている。いつでも主の備えてくださっ
た食卓にいき、恵みと祝福を味わおう。