2025年05月06日(火)

「しかし、イエスは彼女に一言もお答えにならなかった」 マタイ15:23


カナン人女性が、悪霊につかれた娘のいやしを求めて、主に叫んだ。
「主よ。ダビデの子よ〜」と。しかし主は無言であった。余りにも
叫び続ける女性に、弟子たち皆が閉口し、何とかするよう、主に願
ったほどだ。そんな必死な女性に、主は「イスラエル以外には遣わ
されていない」と冷淡に見える対応をされた。女性は異邦人であり
「ダビデの子よ」と言う立場にはないからだ。

実は、主は、彼女を正しい道筋へと導いておられた。女性は決して
引き下がらず、「ダビデの子」をはずし、尚もひれ伏し助けを求め
た。次に主は「子どもたちのパンを小犬にやれない」と、拒否され
た。しかし実際は、彼女の信仰を試しておられた。それに対し彼女
の反応は「主よ。その通りです」と何と受け入れ、認めたのだ。

怒りや突っぱりや、ひねくれず、不信仰にもならず、諦める事もせ
ず、自分は異邦人であり、資格のない事実を、まっすぐに認めた。
彼女のへりくだりだった。そして「小犬でも食卓から落ちるパンく
ずはいただく」と。彼女は与えられる資格の無い者だが、主はあわ
れみのお方と心底信じた。必ずあわれんで下さると。だから絶対に
諦めず、尚もすがりついて行けた。

主は、拒否されても〃、尚も信じ求める「信仰」を見られた。その
信仰を立派だと賞賛され「願い通りに」と、娘はいやされた。「そ
の通りです」と認めるへりくだり、又、まっすぐにどこまでも、主
のあわれみを信じる「信仰」を教えられる。主は、私たちをも、あ
われんでいて下さる。どんな状況下でも、あわれみを求める事がで
きる。
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彼女の謙遜で力強い信仰に教えられる。本当に主のあわれみを求め
る他に術のない者だ。へりくだり、主の恵みを受け取りたい。
導きを信じて求めていこう。