2012年03月28日(水)

「しかし、わたしが神の御霊によって悪霊どもを追い出しているのなら、もう神の国はあなたがたのところに来ているのです」マタイ12:28


神の国=神の支配だ。神がご支配しておられるのが、神の国だ。では、神の支配の中なら悩みや問題の無い、平安と喜びに満ちた状態だろうと思う。なぜそう思うのか。悩みや問題は、苦しみや葛藤をもたらすものであり、それは悪との価値観からだ。避けたい嫌なものだ。

神なら、人間に幸せをもたらすべきであり、幸せとは、苦しみや悲しみが無い状態、心に苦しみが無く、平安、喜びがある状態だ。だから、神は、私たちに悩みの無い状態を、もたらすはずと思っている。しかし、それは人間が勝手に思い込んでいる神観だ。人間の思う神は、自分にとって都合が良く、自分に幸せと利益をもたらしてくれる神だ。人間中心に考えると、そうなる。それゆえ、聖書の神もそうあって欲しいと思う。だから、神が支配する所なら、何の心配も悩みも無いはずだ。

しかし、断じてそうではない。神の支配は、私たちを拘束する強権支配、恐怖政治ではなく、又、何もかも私たちの願い通りになるものでもない。ご自分の独り子を殺され、罪も死も引き受けて下さった、無条件の、一方的な、犠牲的愛による支配だ。今、この愛のご支配の中に置かれている。だから、痛い辛い事も起きるが、忌むべきものでなく、愛なる神からであり、愛ゆえだ。ご計画があり、益となり、成長させられ、神を更に親しく知って行ける。必ず結果的に祝福となる。
-------------
神と共に歩む神の支配の中に入れられているのだから、苦しみ、悩み、葛藤も全てがご計画で益となる。この世の見方で思い煩うことも多いが、古い価値観を捨てて神の栄光を拝して行こう。