2013年01月28日(月)

「主はその愛する者を懲らしめ、受け入れるすべての子に、むちを加えられるからである。訓練を思って耐え忍びなさいヘブル12:6」


父と兄をだまして、祝福を奪ったヤコブは、叔父ラバンのもとへ逃亡する。そこでラケルを愛し「ラケルのために7年間仕え」ると、ラバンに申し出た。「娘を他人にやるよりは、あなたにあげるほうがよい」とラバンは承諾した。そして7年仕えたが、愛ゆえに数日のように思われた。ラバンは祝宴を開いて娘を与えた。ところが姉のレアであった。ラバンに騙されたのだ。

その怒りとショックで、ラバンに抗議すると、姉より先に妹を嫁がせる事はしない、あと7年働けばラケルを与えると言われた。狡猾なラバンは、14年間の無料の労働力を手にした。ヤコブには辛い苦しい期間だった。「この20年間、娘たちのために14年、ラバンのために6年間仕えて来た。昼は暑さに、夜は寒さに悩まされ、眠る事もできない」辛い日々だった。

ラバンにだまされ苦しめられ、不当な扱いに辛い歳月。しかし、主に間違いは無い。これらすべて主の取り扱いであった。だまされる痛みに、父と兄にした事に思いが至ったろう。20年の労働も主からの厳しい訓練だった。「主はその愛する者を懲らしめ」主は、愛ゆえにヤコブ決して見捨てず、放さず、しっかり握っておられた。砕き、鍛錬された。「あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない」。目の前の試練を、主の訓練と受け取ろう。
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人生の折々に苦しい試練を神は送られる。何が悪かったのかと後ろ向きになる見方から、神のご計画のものと受け取ってみよう。試練の中で主を新しく知り、多くを学ぶことができる。