2013年05月28日(火)

「イエスは、弟子たちに質問された。『道で何を論じ合っていたのですか』マルコ9:33


弟子たちが論じ合っていた事は、「誰が一番偉いか」という事であった。そのため、主から「何を論じ合っていたのか」と問われて、答える事ができなかった。人は絶えず比較の中に生きているが、弟子12人の中でも、比較し合っていた。自分の価値を量る基準が他者であり、人と比較して、自分の価値を決める。つまり他人と比較しなければ、自分の価値が量れない。神無しの世界では、人と人の間でしか、量りようがないからだ。

弟子たちの間にも、そんな古い価値観があった。人より上に立ちたい、優っていたい。競争で負けるなら、自分は劣っている事になる。より先を行き、勝ちたい。それが自分の価値になる。勝ち負けの世界であり、この世の価値観だ。しかし御言葉は言う「自分たちの間で自分を量ったり、比較しているのは知恵のないこと」と。人により自分の価値が左右され、アップダウンするなどおかしい。

私たちは、他者ではなく、神によって自分の価値を量る。その神は「あなたは高価で尊い」と言われる。人がクリスチャンになったから、自分もクリスチャンになったのではない。主と自分の関係のみに基づいて信仰が始まった。ここに比較からの解決があり解放がある。横を見ている目を天に上げて、主と自分の関係に立とう。そして、主との交わりを深めて行く時に、御霊の喜びと平安に支配され、自由にされる。気づく度に目を上に持って行こう。
-----------
この世界でたった一人であるかのように、神は私を尊い者と愛を持って見て下さっているのに、つい横の人を見てしまう。私の人生は神との間だけの問題だ。人が羨ましくなったら上を見よう。