2014年04月27日(日)

「わたしはあなたとともにあり、あなたがどこに行っても、あなた を守り、あなたをこの地に連れ戻そう・・約束したことを成し遂げる まで、決してあなたを捨てない」創世記28:15 


ヤコブは父イサクと兄エサウを欺いて、祝福を奪い取った。その前
にエサウの長子の権も奪っていた。兄の怒りで、家におれなくなり
逃亡した。伯父のもとに身を寄せ、そこで苦労し、厳しく辛い訓練
を受け、やがて神の時が来て、故郷に帰るように示された。

帰郷に際して、ヤコブは、だました兄のエサウがどんなに恐怖であ
ったろう。恐れおののいていた。エサウが400人を引き連れて、こ
ちらに向かっていると聞いた時には、自分も家族も皆殺しにされる
と怯えたことだろう。膨大な贈り物でなだめようと、策を講じた。

エサウのヤコブへの憎しみは、ヤコブから出たことであった。20年
前、殺されるから家を逃げ出たのであって、帰郷はどんなに恐怖で
あったろう。一生エサウに会わずに済むなら、どんなにいいかと思
ったかも知れない。

私たちも過去の失敗や過失から逃げてしまいたい。しかし、ヤコブ
は逃げなかった。何とかエサウに対面しようとした。しかし、どう
にもならない恐怖と不安、思い煩いに、主が関与された。突如の格
闘の結果、もものつがいが打たれ、はずれた。ヤコブは砕かれた。

狡猾で、計算高く、人を押しのける者であったヤコブが、へりくだ
った者と変えられた。恐れで列の最後尾にいたヤコブが、先頭に立
って、エサウに会いに行った。エサウに対してもへりくだった。ヤ
コブは変えられた。へりくだる者に、造り変えられた。

様々な試練、苦しみや窮地は痛くて辛いが、それを通して、主は砕
き、へりくだった者と変えて下さる。主は砕かれる。ここに希望が
ある。目の前の苦しい問題も、砕きのためであり、素晴らしい結実
が用意されている。

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高ぶった者をへりくだった者へと変えられる。これは神のわざであ
り、奇跡だ。神にしか出来ない。様々な問題に頭をぶつけ、行き詰
まり、窮地に陥る。しかしこれこそが感謝で、砕かれ、練られ、主
に似た者に、間に合う器へと造り変えられて行く。