2018年12月28日(金)

「でもおことばどおり、網を下ろしてみましょう。そして、そのとおりにすると、たくさんの魚がはいり、網は破れそうになった」ルカ5:5



深みに漕ぎ出て、網をおろせと、主が語られた。が、常識からひど
く外れていた。漁は徹夜で行なうものであり、昼間は魚はいない。
まず捕れない。ペテロの常識、経験から拒否反応が起きる命令だっ
た。又、ペテロはベテランであり、漁のプロだった。心中思ったか
も知れない。「先生より、漁の事なら自分の方がよくわかる。先生
は漁については素人、何も知らない」。

そしてペテロは徹夜の漁で疲れ果てていた。もうクタクタだ。魚は
捕れず、心身ぐったりだったろう。早く家に帰って休みたい。どう
せ捕れないのにごめんだ。様々な思いがあったが、ペテロは一つの
決断をした。この時間帯、魚などいないが、「でも、お言葉通りに」
「その通りに」網を下ろしてみようと。

深みに漕ぎ出して、網を下ろした時に、奇跡が起きた。何とそこに
いるはずの無い魚がいた。それもとんでもない大漁だ。昨夜は一匹
も捕れなかったのに。有り得ない事が起きた。ペテロは余りの驚き
で、聖なる畏れを感じた。そこに神の聖さと御力を見た。神の臨在
に触れて、「先生」から「主」に変わった。

「主よ、私から離れて下さい。罪深い人間です」と。どうせ魚など
いないと思っていた、不信仰を示された。主のお言葉に、その通り
に従う時、神のみわざを見、頭で知っている神を、御霊によって知
って行く。お言葉に従う時、神が、まことに生きておられる事を知
る。
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人の知恵や価値観を超えたところに主は網を下ろしてみなさいと言
われる。その度に自分の経験値が邪魔をするが、それなら行き詰る
ばかりだ。でもお言葉どおり、が必要だ。主のご栄光に触れよう。