2021年04月27日(火) 「わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あ なたがたの思いよりも高い」イザヤ55:9
「わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あ なたがたの思いよりも高い」イザヤ55:9
35階のビルの入口に立って、地上からビルを見上げる時、そのビル と近隣が見えるだけだ。しかし、ビルの最上階に行き、そこから景 色を眺めるならどうだろう。遙か彼方の地平線まで見える。遠方の 景色まですべてが展望できる。有限な私たちは地上で見ているごと く、ほんの目先の情報でしか、物事を考えられないし、判断できな い。 様々な計画を立てるにしても、近視眼的に、目の前しか見えていな い。遙か先の事は見えないし、明日の事すらわからない。しかし永 遠であり、全知であられる主はどうだろう。明日も、私たちの将来 も、行く道も何もかも見通されていて、完全にご存じだ。私たちよ りも遙か先を見た上で、今の状況を導き、配慮して下さっている。 自分はこの考えは絶対だ、この計画は絶対だと思う。自分軸で見る ので、そう思えてしまう。そして、自らが立てた計画通りに事が運 ぶように願う。だがその通りでなく、思い通りにならないと、焦り、 イラ立ち、不安になり、思い煩う。ところが、遙かに高い主の前で は、自分の計画は絶対ではないかも知れない、そのへりくだりが必 要だ。 しばしば主のみ思いと自分の思いに、大きな隔たりがある。主は私 たちの事も、将来も、周囲の事をも配慮し、最善をして下さる。そ して全主権を持たれる主は、愛なる主だ。しばしば思い通りでない 事態を通るが、愛なる方が、ご自身の計画されている最善へと導い て下さる。 ・・・・・・・・・・・ 自分で何とかしようとしている時は、問題の全部が、自分の肩に かかっている。重くのしかかり、思い煩いでいっぱいだ。高層ビルの 最上階、遙か以上から見られる、全知全能の主に、おゆだねす るなら、どんなに安堵で平安だろう。肩から重荷が落ちてしまう。