2023年04月27日(木)

「主よ。私の祈りを聞き、私の願いに耳を傾けてください。あなた の真実と義によって、私に答えてください」詩篇143:1



ある時、ダビデは非常に辛く厳しい状況にあった。実子アブシャロ
ムの反乱に会い、都落ちした。息子と戦いを交える事を避け、逃げ
る道を選んだ。又、その時に、ダビデの議官であるアヒトフェルが
ダビデを裏切り、アブシャロムに寝返った。アヒトフェルの事を
「私の同輩、私の友、私の親友のお前が」と言っている。

ダビデが心からの信頼を寄せていた人物だった。「私をそしる者な
ら、私は忍べた」と。しかし「お前は、一緒に仲良く語り合い、神
の家に群れと一緒に歩いて行ったのに」と。親友に裏切られ、実子
に敵対され、どんなに苦しい事だろう。心身ボロボロであったろ
う。しかしこれらの事も、姦淫の罪、ダビデの蒔いた種の刈り取り
であった。

蒔いたものは必ず刈り取り、それは自分だけでは済まず、家族をも
巻き込んでしまう。だがダビデは、「あなたの真実と義によって、
私に答えて下さい」と御前に祈っている。ダビデは、主は真実な正
しい方で、罪が「赦される」事を心底信じていた。「血の罪から私
を救い出てください」「しかし、あなたが赦して下さるからこそあ
なたは人に恐れられます」と。

ダビデは、自分によらず、主の真実と義に拠り頼んだ。私たちも自
分によらず、主の血潮によって御前に行き、完全な赦しを受け取れ
る。自分の蒔いた種がどのようなものであろうと、苦しい時も、血
潮のゆえに御前に受け入れられ、愛されていて、主と共に刈り取っ
て行ける。
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罪は心から悔い改めれば主に赦され、また新しく生きていける。主
の十字架のご愛に心から感謝だ。辛い刈り取りであっても主の赦し
を受け取っているからこそ耐えていける。主のあわれみは尽きな
い。