2023年05月28日(日)

「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい」ルカ5:4 


プロのベテラン漁師であるペテロが、ある時、徹夜で漁をしたが、
何と一匹もとれなかった。その日、待っている家族に、持って帰る
糧がない。疲れ果てた重い身体で、網を洗っていた。一刻も早く帰
宅し、休みたかったろう。その時、少し舟を出すよう、主に頼まれ
た。何より先生の頼みであり、少し位ならと疲れた身体で、引き受
けた。

群衆への話が終わると、ペテロに、深みに漕ぎ出し、網をおろして
魚をとるように言われた。「え?」魚は昼間になどとれない。しか
し彼は「でもお言葉通り、網をおろしてみましょう」と従った。す
ると、驚くほどの大漁だった。魚が、いるはずが無いのに、主の
御言葉に、従った時、まさに奇跡を見た。

私たちはどうだろう。夜通し働いたが、何一つとれなかった、今ま
で、何度も何度もやったが、ダメだった。幾ら頑張っても、出来な
かった。何も変わらなかった・・。失望落胆し、次もどうせだめだろ
うと、気力も失せている事があるだろうか。しかし「わたしがあな
たがたに話したことばは、霊であり、またいのちです」と、主の口
から語られる、主の言葉は霊であり、いのちだ。

主が語られた言葉は、主ご自身が成し遂げられる。主が語られた言
葉に従う時、私たちは変えられて行く。主の言葉が臨むなら、今ま
で何度やってもダメだったが、「でも、おことばどおり」と、網を
下ろしてみよう。今一度。従ってみよう。「そのとおりにすると、
沢山の魚が入り、網は破れそうになった」。

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自分の知恵や力では、出来ないこと、何度も失敗してしまったこと
があるだろうか。しかし同時に、主の言葉があれば、どんなに自分
が無力であっても、確かに主の力とみわざも経験して来た。出来な
かったその事に、主の言葉が臨むなら、もう一度網を下してみよう。