2025年06月27日(金)

「ダビデはオリーブ山の坂を登った。彼は泣きながら登り、 その頭をおおい、はだしで登った。彼といっしょにいた民もみな、 頭をおおい、泣きながら登った」Uサムエル15:30



ダビデが最も信頼を寄せていた議官の一人が、アヒトフェルだった。
「私をそしる者が敵ではない。それなら私は忍べた。私に向かって
高ぶる者が、私を憎む者ではない。それなら私は、彼から身を隠し
た。そうでなく、おまえが。私の同輩、私の友、私の親友のおまえ
が。私たちは、一緒に仲良く語り合い、神の家に群れと一緒に歩い
て行ったのに」と。

反対者が敵対してくるのは、当然で、対処できるが、信頼している
同志、親友に裏切られるのは、こんなに苦しく辛いものはない。だ
がダビデは、目の前の様々な出来事が、バテシバとの姦淫、ウリヤ
殺害の罪の刈り取りである事がわかっていた。ダビデは自ら蒔いた
ものを受け止め、主と共に刈り取って行った。

親友の裏切りである、この件も、「アヒトフェルの助言を愚かなも
のにして下さい」と主に祈り、委ねた。自分で対抗せずに、祈りに
持って行った。更に実子アブシャロムが、ダビデに歯向かい、戦い
の準備を進めていると聞く。息子とは戦えない。ダビデは逃げる事
を決意をする。ダビデはオリーブ山の坂を登り、泣きながら、その
頭をおおい、はだしで登った。

彼と一緒にいた民もみな、頭をおおい、泣きながら登った。ダビデ
は泣いた。どれほどの苦しみ、辛さ、痛みだったろう。オリーブ山
は主を礼拝する場所だった。これらの事を、主の御心と受け止めた
ダビデは、更に主に拠りすがり、近く歩む者とされた。
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愛する我が子に背かれる事も辛いが、我が子が主に背くという事は、
どれ程、辛く恐ろしい事だろう。辛さ、痛みの全てを主に委ねて、
主を礼拝するダビデを、主は愛された。大きな慰めだ。