2001年03月28日(水) 「私は主の激しい怒りを身に受けている…主は私を光に連れ出し、私はその義を見ることができる」(ミカ7:9)
「私は主の激しい怒りを身に受けている…主は私を光に連れ出し、私はその義を見ることができる」(ミカ7:9)
あるユーモア作家の言葉だ。「私が落ち込んでいた時、 ある人がこんな事を言った。『元気を出して!事態はもっ と悪くなるかもしれないのだから』それで私は元気を出 したが、その通り事態はもっと悪くなった」。 表面的な励ましが苦しむ人を助ける事は滅多にない。 ミカの時代、イスラエルの多くの人々は、疑いもなく何 か良い知らせを聞く事を望んでいた。支配者も無慈悲、 裁判官まで脅しに荷担していた。 民は悲惨な状況に、友人や親戚さえ信じられなかった。 預言者が明るい見通しを語る事を期待していた。 しかし、神の裁きがすぐそこに迫っている事を語らねば ならなかった。アッシリアが攻め込んで来るのだった。 状況は陰鬱だったが、ミカは裁きを越えて、民が神を 礼拝し、祝福される姿を見ていた。信仰の目を持つなら 今の暗闇を突き抜けて、その先の栄光を見る。 神を知る人は現実をしっかり見る、現実主義者だ。 しかし、希望に満ちた現実主義者だ。