2011年09月26日(月)

「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい。」ルカ5:4


その日、ペテロは夜通し漁をした。夜を徹して働き、一匹の魚も捕れず、ぐったり疲れ果てていただろう。網を洗い、もう早く家に帰り、眠りたかった事だろう。私たちも経験する。一生懸命に、精魂込めてやったのに、何の結果も出ない。うまく行かない。空回りのようだ。力尽きてしまう。ガッカリし、意気消沈し、自分はだめだと思う。気力が失せてしまう。

そんな時に、ペテロは主から少し漕ぎ出すよう頼まれた。少しぐらいならと、引き受けた。そして、その次に、深みに漕ぎ出して、漁をするように言われた。プロの漁師であるペテロは、今頃、魚なんているわけがないと思うが、しかし、主が「網をおろして魚を取りなさい」と言われるので、主が言われるならと、「でも、おことばどおり網をおろしてみましょう」と、もう一度昨夜と同じように網をおろした。

すると、舟が沈みそうなほど大漁だった。主は昨夜の不漁もご存じであった。その時も見守って下さっていた。私たちの結果の出ない、失意の時も共にいて下さり、「網をおろして魚をとりなさい」もう一度同じ事をするようにと招かれる。している事は見た目には同じだが、御言葉により、御言葉に従って行なう時に、主のみわざを見る。意気消沈している私たちに、御声をかけて下さる。その御声に従おう。
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自分の経験に頼み、主の導きに素直に従えない不信仰も、また失敗も主はご存知の上で深みに漕ぎ出すように声をかけられる。素直に従い、思いをはるかに越えた主のみわざを拝そう。従う者だけが栄光を見るのだから。