2012年03月27日(火)

「あなたが王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない」エステル4:14 


王をも巻き込んだ、ハマンの邪悪な企みにより、ユダヤ人は全滅の危機に陥った。この時、丁度エステルが王妃の立場にいた。前妃ワシュティが退けられ、新しい王妃に選ばれていたのだ。エステルの養育者であるモルデカイは、使いを遣わし、彼女に伝言した。この危急の事態を王に申し上げ、王にあわれみを求めるようにと。しかし、王妃と言えども、王に召されずに、王のもとへ行くなら死刑だ。

だが、エステルは、モルデカイの「あなたの今の地位はまさにこの時のためでは」との言葉により、命をかけて、王のもとへ行く事を決断する。そして、このエステルが用いられて、ユダヤ民族がハマンの悪巧みから救われた。ピッタリのタイミングでエステルがそこにおり、彼女自身も命がけで、自らの使命を果たした。

ヨナタンは、ダビデをどこまでもつけ狙う、父サウル王に進言した。ダビデの良いことを話し「王よ。あなたのしもべダビデについて罪を犯さないで下さい」王に向かって、どんなにか勇気が要ったろう。しかし、彼はその立場にいた。ダビデを深く愛し彼の事をよく知っていた。父サウル王にも一番近かった。

ヨナタンにしか出来ない事であり、彼だけが出来る事であった。彼は自分に出来る事をなし、使命を果たした。私たちも置かれた立場があり、あなたにしか出来ない、あなたにだけ出来る使命がある。御心を成し遂げて行けるよう祈ろう。
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今、この所で自分にしか出来ない神様の働きは何だろう。なぜここに、この状態の中に自分はいるのだろうとそのような目で今を見て行くなら、祈るべき事や次にするべき事に導かれていく。