2012年11月26日(月)

「恐れないで、ただ信じなさい。そうすれば、娘は直ります」ルカ9:50  




ヤイロの娘が危篤、瀕死状態にあった。一刻を争う。ヤイロは主の足もとにひれ伏して、家に来て娘を癒していただきたいと願った。必死であった。主は願いを聞き入れ、出向いたところ、そこに突然長血の女性に出会した。12年間長血を患い、苦しみと辛さ、悲しみのどん底にいた。女性が主の着物のふさに触ると、ただちに出血が止まった。奇跡が起きた。長血は汚れていて人前に出る事ができない。女性は隠れて、そのまま姿を消したかった事だろう。しかし主は「安心して行きなさい」と、身体だけでなく心の癒しも与えられた。

だが、その間、ヤイロはどんなに心急いたことだろう。居ても立ってもいられなかった事だろう。女性は12年間の持病、瀕死の娘の方が優先順位、先に思える。そこに決定的知らせが入った「お嬢さんは亡くなりました」。病気なら治り、もつれた人間関係なら修復の可能性がある。しかし、「死」だけは、何もかもを断ち切ってしまう。冷酷、厳粛な現実だ。何もかも崩れ去り、回復も修復も不可能であり、絶望だ。

しかし、その立ちはだかった現実を前に、主は「恐れないで、ただ信じなさい」「娘は直る」と御声をかけられた。信じて委ねよと。その言葉の通りに、娘は生き返らされた。私たちにも山となす心配事、思い煩いが次々と襲いかかる。しかし、死をも打ち破る力を持たれる主が「恐れないで、ただ信じなさい」と常に御声をかけて下さっている。「あなたがたは心を騒がしてはならない。神を信じ、またわたしを信じなさい」と。
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十字架により死に勝利され方が私達の主だ。もう駄目だと思う状況も瞬時に勝利させて下さる主が共にいてくださる。恐れないで信じていよう。