2013年06月26日(水)

「ルツは言った『あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です』」ルツ1:16 


         
ベツレヘムに厳しい飢饉が臨んだ。エリメレク夫妻は、神の約束の地にとどまって忍耐し、主に頼りつつこの危機を乗り越えるか、それとも、食物が豊富にあり、何の心配もないモアブに移住するか、どちらかを選ぶことができた。結果的に、夫婦はモアブ移住を選び、約束の地を離れてしまった。家庭の幸せのため、家族を守るためであったろう。苦しい飢饉から逃れ、当初は豊かさを楽しんだ。しかし、それは長く続かず、夫と二人の息子が死んでしまった。

どんなに辛かっただろう。神の御心を離れ、家族の幸せを求めて、異教の地に移ったはずが、辛い刈り取りをする事になった。苦労に苦労を重ね、やがて、故郷が豊作になった事を聞き、神のもとに帰ろうと、帰郷の決心をする。その時に、嫁ルツも、ナオミの背後に、まことの神を見て、その神に従いたいと、ナオミに従う決心をする。ルツにとれば何一つ知らない異国の地だ。故郷を捨て、大変な決意だったろう。ルツの信仰だった。

帰郷し、ナオミは人々に出会った時、主は自分を卑しくし、辛い目に合わせられたと言った。だが、神に立ち返ったナオミは大いに祝福された。何より信仰を持ったルツが与えられ、又、ルツとボアズの結婚で、家は再興、素手で帰った手で孫を抱き、その孫からダビデが出、主キリストに連なることになる。神のあわれみは尽きない。どんな時にも、立ち返るなら、赦し、豊かに祝福して下さる。
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失意の帰郷を神は多くの祝福を備えて待っていて下さった。モアブにあっても神は帰っておいでと呼びかけておられただろう。いかに神から離れても、神は見放さずにいつも追いかけていて下さる。