2019年10月26日(土)

「主はエリヤの願いを聞かれたので、子どものいのちはその子のう ちに返り、その子は生き返った」T列王17:22


大飢饉の中、エリヤはケリテ川の次に、ツァレファテへ行くよう命
じられた。そこのやもめにより養うからと。そのように従うと、ど
んな資産家と思いきや、ひと握りの粉と少しの油だけを持ち、何と
それで子供と最後の食事をし、死のうとしていた。何と言う事だろ
う。

しかしエリヤはひるまずに主の示しに従った。まず、私のためにパ
ン菓子を作るようにと。そうするなら、飢饉が終わるまで、かめの
粉は尽きず、そのつぼの油は無くならないと。突然目の前に現われ、
何と非常識な、無理な要求だろう。だが、やもめはエリヤの言葉の
通りにした。すると奇跡が起きて、飢饉の間中、粉と油は尽きず、
息子に食べさせる事ができ、自分も養われた。飢饉のまっただ中で、
神により養われた。

ところが、その後、息子が重病に陥り、亡くなってしまった。エリ
ヤはその息子が生き返るように、主に祈った。主は、エリヤの願い
を聞かれ、息子は生き返った。その生き返った息子を、彼女に返し
た時に、彼女は、エリヤが神の人であり、エリヤの口にある主の言
葉が真実であることを、今、知ったと言った。

それ以前は、まだよくはわかっていなかったが、息子の死を通して、
神の言葉が真実であると知ったのだ。彼女の信仰が確かなものとさ
れた。大変な試練であったが、主と主の言葉が真実である事を知る
恵みの時とされた。私たちも、苦しい試練の中で、主の言葉が真実
であることを知ったと、言えるようにされる。

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大切な息子が死んだ。その息子が生き返った時に、エリヤが神の人
であり、御言葉が真実である事を、今、知ったと言った。時に、極
めて苦しく厳しい試練を通る。しかし、その時にこそ、主がまこと
の生ける神であり、御言葉が真実である事を真に知る時とされる。