2020年10月27日(火)

「あなたがたが神のみこころを行なって、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です」ヘブル10:36



アブラハムは、自分の子が与えられ、そして子孫は天の星のように
なるとの、約束を与えられ、それを信じていた。しかし長い歳月が
経ても、目に見えるところはなかなか実現しなかった。当時は、夫
婦に子供が無い場合、女奴隷に子供を産ませ、その子を跡継ぎにす
ることが、通常であった。それで妻サラが夫に提案した。

主がこのようにしておられるのだから、女奴隷によって子供を得よ
うと。アブラハムは自分の提案ではなく、サラの申し出であったの
で受け入れた。そして女奴隷ハガルの所へ入った。しかし重大な事
は、この時アブラハムは祈らず、主の御心を求めなかった事だった。
自分の思い、習慣、目に見えるところに流されてしまった。まさに
肉で動いてしまった。肉は、良い考えに思えるから、やっかいだ。

私たちも、なかなか実現しないと、主を待つ事を止めてしまい、自
分の考えで動いてしまうだろうか。しかし肉は、必ず悩みと問題を
引き起こす。奴隷ハガルは、妊娠すると高ぶり、子のないサラを見
下すようになった。ハガルはイシマエルを産んだ。イシマエルはア
ラブ人の先祖となり、今日のパレスチナ紛争に至っている。

見た目に良かれとの肉の判断は、後々まで大変なトラブルとなる。
アブラハムが100歳となり、人間的な力が完全に尽きた時に、イサ
クが天から与えられた。今、あなたの状況はどうか。主を信じ、約
束を待てずに、肉で動くなら、イシマエルを産み出す事を覚えよう。
忍耐して主を待とう。時満ちて、主ご自身が動かれ、約束のものを
手にする。
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御約束をはやく確認したいという肉の思いをその都度、主に告げて
いきたい。一見、良い方法と思えるものに本当に弱い者だ。主から
来ているものか、忍耐を持って待つべきなのか主に聞いていこう。