2022年04月26日(火) 「あなたは私の家を治めてくれ。私の民はみな、あなたの命令に従 おう。私があなたにまさっているのは王位だけだ」創世記41:40
「あなたは私の家を治めてくれ。私の民はみな、あなたの命令に従 おう。私があなたにまさっているのは王位だけだ」創世記41:40
ヨセフの生涯は、紆余曲折、波瀾万丈だ。兄たちの妬みを買い、隊 商に売られ、奴隷としてエジプトへ行く事になる。そこで誠実に忠 実に仕え、主人の篤い信頼を得、すべての管理を任される。ところ が主人の妻の誘惑を受け、乗らずにいると、濡れ衣で投獄になる。 奴隷から更に悪い囚人に転落だ。しかしそこでも忠実に仕え、監獄 長はヨセフの誠実さに囚人の管理を任せる事に。そんな中、献酌官 と調理官の夢を解き明かす事になる。するとヨセフの予言通りに、 献酌官長は出獄となる。その時ヨセフは、自分は無実であり、王に 話してくれるようにと頼む。 だが献酌官長はきれいに忘れてしまう。ヨセフはどんなに希望を抱 き、期待した事だろう。今こそ出られるのだ。しかし一日〃と、日 は過ぎ、何も起こらず、光が見えているだけに、どんなに辛い試練 の日々となった事だろう。期待が無ければどうもないが、期待が裏 切られて行く一日〃だ。だがヨセフには、この期間が必要であっ た。 「私を」思い出して、「私に」恵みを、「私の」ことを、「私が」 出られるように、と「私」「私」であったヨセフが、この極めて過 酷な試練の2年を通して、更に砕かれ、「私でなく神」へと練ら れ、 造り変えられて行った。そして、完璧な神の時が来た。環境を支配 されている主は、パロの夢を解き明かす機会を与えられた。 その解き明かしにより、結果的に総理大臣へと任命され、ヤコブ一 族を救う事になる。もし2年前に出ていたら、結果は違っていただ ろう。パズルのピースが完璧な場所へとはめられて行く。自分の思 いとは違っても、主のご計画は完璧だ。主を信じ、従って行こう。 --------------- 忘れ去られ、失われたような時期も、神の大切なご計画の中だ。神 を知っているのは何という幸いなことだろう。無駄に過ごしている のではない。信じて歩もう。