2022年08月27日(土)

「他方、散らされた人たちは、みことばを宣べながら、巡り歩い た」使徒8:4


サウロは神のためと信じて、熱心にクリスチャンを捕まえていた。
そしてステパノ殺害に賛成していた。ステパノの御霊に満たされた
証しを、目の前で見て、サウロは憎悪に燃えた。キリストを神とし、
救い主とする、クリスチャンは許せない存在だった。怒りと敵対心、
憎しみは増幅し、殺害の意を固くした。

ステパノの厳粛な殉教により、更に迫害は激しさを増し、荒れ狂っ
た。サウロは、教会を次々と荒らし、家々に入って、容赦なく人々
を引きずり出し、投獄して行った。そのため信徒たちは、四方にあ
ちこちへと散らされて行った。皆が、別れ別れに、散りじりバラバ
ラになってしまった。

ではこの激しい迫害の苦難で、信徒たちは落胆、意気消沈して、教
会は壊滅して行ったのだろうか。ところが、そうではなかった。あ
ちこちに、散らされた信徒たちは、何と「みことばを宣べながら、
巡り歩いた」。四方は八方に御言葉が伝えられた。結果的に見れば、
この迫害による離散によって、返って福音が拡大して行く事になっ
てしまった。

信仰の火が消えるどころか、ますます燃え上がり、信仰が強くされ、
福音が四方八方に拡がって行った。私たちも「なぜこんな事が!」
「なぜ突然苦しみが?」との突如の事態が起きる。しかし一見、マ
イナスのその事が、理解を越えた大きな祝福へと結実して行く。

何という神わざだろう。そして信仰が堅くされ、成長へと導かれる。
状況がどうであれ、最善をされる主を仰ぎ、必ず祝福に結果して行
くと、信じていよう。信じておれるように祈ろう。

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激しい迫害が起きた。一見、大変な、厳しい、苦しい事態だ。命も
かかってる。悪い事態に見える。しかしこの迫害により福音が拡大
して行った。目の前に苦しい状況が起きた時、祝福へと結実して行
く事を信じよう。そこに立つ時、見方が変えられる。