2022年11月26日(土)

「だから、この子どものように、自分を低くする者が、天の御国で 一番偉い人です」マタイ18:4



「天の御国では、誰が一番偉いのか」と主に弟子たちが質問した。
彼らはどんな答えを思っていたのだろう。世の価値観なら、最大級
の功績のある人、能力のある人、善行を積んだ人、富を積んだ人・
・だろうか。だがその時に、主は、小さな子どもを呼び寄せ、子ど
ものようにならない限り、決して天の御国に入れない、彼らのよう
に、自分を低くする者が一番偉いのだと言われた。

驚くような意外な答えだったろうか。一見立派に思える大人より、
何も出来ない子どもが一番偉いと。子どもの一番の特徴は無力だ。
子どもは自分が全く無力な存在だと知っている。親無しには、生き
て行けず、食べる事も生活もできない事を知っている。完全に親に
依存している。しかし大人は自分で生きて行けると思う。自分の力
で何でも出来ると。

又、弟子たちは内心自分が一番偉くなりたい、一番の重要人物であ
りたいと思っていた。一番が良いとの価値観だ。弟子たちのそんな
考え方を「あなたがたも悔い改めて、子どものようにならない限
り、御国に入れない」と言われた。価値観、考え方自体が問題で、
「悔い改め」とは向きを変える事であり、方向変換せよと。

子どものようになるとは、自らの無力を認め、自分を低くする事、
へりくだる事だ。実は自らの無力を知る事、弱さを知る事こそが、
最大の恵みだ。無力を知る人が主に頼る。子どもが完全に親に頼り
きって平安でいるように、主に頼りきる時に、どんな状況でも、主
の御腕の中で全き平安だ。
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見えるつもりでいつも迷い、心配する必要のない事で平安を失って
しまう。自分の常識を超えた信仰の目で見ていけるよう、主に頼り
歩みたい。すでに主の御腕の中にいることを覚えていたい。