2006年02月24日(金)

「神へのいけにえは、砕かれたたましい。砕かれた、悔いた心。神よ。あなたはそれをさげすまれません」(詩篇51:17)


古い性質が一番言いたくない言
葉が「ごめんなさい」だ。
「ごめんなさい」を回避するた
めには、何でもする。自らの非
を認め、謝罪する事を絶対にし
たくないのがプライドだ。罪の
性質だ。あらゆる言い訳、弁解
を思いつき、ごまかし、狡猾に
自分を正当化する。ある家庭で
床にあったコップを夫が誤って
こぼした。「誰だー!こんな所
に置いたのは!」と頭ごなしに
怒鳴り、妻はムッとする。
険悪な空気になる。誰が置いた
にせよ、不注意でこぼしたのは、
紛れもなく自分だ。自分に関す
る事、自分のした事はきちんと
認めて、責任を取る事は神のみ
こころだ。
夫が「私の不注意だ。悪かった
ね」と言うなら、妻も「いいえ、
置いた私が悪い」となる。
一人がへりくだるとその場の空
気が変わる。家族が朝の支度で
急ぎ、皆がイライラトゲトゲし
い。一人が「あ、ごめん、ごめ
ん」と言った瞬間、ふっと空気
が和らぎ、そこに潤いと温もり
が生まれた。
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「ごめん、ごめん」と言うたび
に砕かれて行く。自分の立場ば
かり押し通し、相手を砕きなが
ら歩んでいく事に何の喜びがあ
ろう。