2011年08月26日(金)

「私に御心をとめ、私に答えてください。私は苦しんで、心にうめき、泣きわめいています。それは敵の叫びと、悪者の迫害のためです。彼らは私にわざわいを投げかけ、激しい怒りをもって私に恨みを抱いています」詩編55:1

ダビデが苦しみ、うめき、泣きわめいている姿を見る。ダビデを攻撃して来る敵の叫びと迫害。何も悪い事はしていないのに、敵の激しい怒りと恨みの対象となり、どうにもならない辛く、苦しい状況だ。だが、それを神に向けて訴え、祈り、叫んでいる。自分ではどうする事も出来ないので、ひたすら神に向かい、思いのたけをぶちまけ、願っている。この姿は幼子のようだ。

赤ん坊は自分でどうにも出来ないので、泣いて母親の助けを求める。自分の無力を知るからこそ、助けを求めている。そして「私が、神に呼ばわると、主は私を救ってくださる」「私は嘆き、うめく。すると主は私の声を聞いてくださる」と。神は祈りを聞いて、答えて下さり、救い出して下さる。ダビデは、いつも神と親しく交わり、気持ちをことごとく打ち明け、心の内を知って頂いた。そして、神の愛の中に憩った。御翼の陰にかくまわれ、平安をいただいた。

苦しい状況に置かれた時、心が疲れ果てた時、なすすべなく行き詰まる時、私たちもダビデにならい、まずすべき事は、ことごとく苦しい思いを神に持って行く事だ。自分で何とかしようとせずに、まず神のもとへ行こう。人生で最大の苦境に陥った人々が口々に言う。気も狂いそうな苦しい状況の中で、心から主に呼ばわった時に、御翼の陰にかくまわれたと。この世のものではない、主の平安を経験したと。今、問題があるなら、まず主に告げよう。
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喜びがないなら喜びを、不安があれば慰め平安を下さいと祈ろう。必ず主からの答えを受け取る。小さな心の変化や環境のわずかな変化が主からの答えとわかるから大きな喜びに変わりまた光が見えてくる。