2016年01月26日(火)

「・・神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」ローマ8:28



ある男性が突如の事故に会った。相手の過失だったが、脊髄損傷の
大きな傷を負った。身体の自由がきかなくなってしまった。仕事も
家庭も、教会生活も、何もかもが何の問題も無く順調であった中、
目の前が真っ暗になったようだった。何もかもを失ったと感じた。
主は与え、主は取られるが、すべて取られたという感覚だった。

全く先が見えず、何をどうすれば良いのかもわからなかった。近隣
の心無い噂は辛く、それよりこれから先どうしたらいいのか、追い
詰められる人の気持ちがわかった。妻はクリスチャンであり、一羽
の雀さえ、御父の許しなければ、地に落ちることはない。頭の毛さ
えも、みな数えられている。すべての事態は主の許しの中で起きて
いる。

この事を許された主は、必ず善きに導いて下さると信じ、祈り続け
ていた。真っ暗な中、少し動く手先のリハビリを続け、厳しい試行
錯誤を繰り返す中で、作品制作に導かれた。光が射し込み、辛い厳
しい日々を経て、喜びを取り戻した。多くの困難の中で、引き替え
に多くの恵みを受け取った。それは困難にまさる恵みであった。

主の慈しみ、真実を、主を深く知る日々とされた。事故に会わなけ
れば、決して知ることのなかった御霊の喜びを知った。主の大きな
愛を体験できて、今は幸せと、心から言える恵みを与えられた。
------------
辛く苦しい試練はとても乗り越えられないと、状況にのみ込まれそ
うになる。感情はそうであっても、必ず益とされる。この御約束は
揺るがない。一切を主にお任せしたい。