2018年03月26日(月)

「ところが、一タラント預かった者は、出て行くと、地を掘って、その主人の金を隠した」マタイ25:18



主人から一タラント任されたしもべが、タラントを地の中に埋めた。
主人を「ひどい方」と言っている。主人が恐いので、地中に隠した
と。しかし、主人の言葉通り、それを銀行に預けておけば、何もし
なくとも利息が手にできた。実は、このしもべは、主人を信頼して
いなかった。そのため失敗を恐れて何もしなかった。

そしてこんな主人のために、何かをしたいなどと思わなかった。言
われた通り一タラントを預かっておいた。失敗して減らしでもしよ
うなら、どんな仕打ちを受けるか。このまま返すのだから、文句は
無いだろうとの態度だ。主人に関わりたくないし、自分に関わって
欲しくない。しかし彼は、主人の心を何もわかっていなかった。

要求ばかりする酷い主人、自分から奪い取る冷酷な相手。しかし主
人を誤解している。一タラント、三千万円を預けるとは、大変な信
頼だ。主人は独り子をも惜しみなく与えて下さったお方だ。奪い取
るのでなく、与えて施して下さるばかりの方だ。「主人の喜びをと
もに喜んでくれ」、しもべを心から愛し、喜んでいる主人だ。その
主人の愛が何もわかっていなかった。

「良い忠実なしもべ」と言い、主は「忠実」を見ておられる。成功、
失敗ではない。失敗したとしても、その忠実さを喜んで下さる。二、
五タラントの者はそれを知っていたから、自由に生き生きと喜んで
働く事ができた。何もしないままだろうか。タラントを用いて行け
るように祈ろう。
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失敗しても主は愛をもって受け入れてくださる。無関心で主を悲し
ませないよう、預けられている多くのものに主を感じて生きよう。
感謝と喜びをもって御心に用いていただこう。