2018年10月26日(金)

「民よ。どんなときにも、神に信頼せよ。あなたがたの心を神の御前に注ぎ出せ。神は、われらの避け所である」詩篇62:8



ある人の夫が、ギャンブルの誘惑に陥っていた。家計にも、しわ寄
せが来て、生活が追い詰められて来る。やめられるようにと祈り続
けた。夫は救われていて、教会へも通っていた。夫も止めなくては
と思うが、誘惑にどうしても負けてしまう。経済的にひっ迫して来
て、生活は苦しく、神にちゃんと従わない夫に、腹が立って仕方が
ない。

どんどん夫への怒りが高じ、ある時、家事をしていたが、怒り爆発
で抑えきれず、その辺の物を次から次へと投げつけてしまった。
そんな自分に自己嫌悪で、怒りと思い通りにならないいら立ちに、
声を押し殺して泣いた。こんな証しに悪い姿を、子供に見られたく
ない。もう瀬戸際で、心の底から主に叫んだ。

「もう何もどうにも出来ません。限界です。助けて下さい」涙が溢
れた。そしていつも学んでいた「すべての事について感謝」を覚え、
信仰により「この事態も感謝します」と祈った。全部何もかも主に
渡した。すると不思議が起きた。あれほど荒れ狂った感情が、すう
ーっと引き、自分の心が支えられ、変えられて行った。

心底の叫びに、神が答えて下さったのがわかった。心が静められ落
ち着いて行った。驚いたが、夫への怒りが失せていた。心に御霊の
平安が与えられた。夫を責める気持ちが消えていた。奇跡としか思
えない。今まで、夫を責め、裁き、見下す思いが、夫を更にギャン
ブルへと向かわせていた事に気づかされた。

教会へ一緒に行ける事が、ただただ嬉しく感謝の思いで満たされた。
妻の変化に驚いた夫は、心が神へと向けられ、悔い改めへと導かれ
た。自分のした事は、絶体絶命の中、ただ主に叫んだだけだった。
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絶体絶命のようでも、背後で私たちのために絶えず守り、戦ってく
ださる神がいる。神の前に隠さない正直な思いを注ぎだし、助けを
呼び、身を避けていよう。