2019年11月25日(月)

「彼らはそれを聞くと、年長者から始めて、ひとりひとり出て行き、イエスがひとり残された。女はそのままそこにいた」ヨハネ8:9



律法学者とパリサイ人が、姦淫の現場で捕らえられた女を、主のも
とに連れて来た。姦淫が許せないという事ではなく、主を陥れるた
めだった。「モーセは律法の中で・・石打ちにするように命じてい
る。ところで、あなたは何と言われるか」と。石打ちにとなると、
あなたが説いている愛はどうなるのか、石打ちにしないとなると、
律法を守らないとの事で、告発しようとした。

つまりは罠にかけるためであった。しかし主はじっとかがみ、指で
地面に書いておられた。尚も迫り、問い続ける者たちに、第三の答
えをされた。「あなたがたの内で罪の無い者が、最初に彼女に石を
投げよ」と。すると一人去り二人去り、結果、皆が去り誰もいなく
なった。彼女も、皆に紛れ込み逃げる事ができた。しかし彼女は逃
げなかった。自分の意志でそのままそこにいた。

現行犯で捕らえられたが、姦淫は死刑であり、石打ちにされて当然
であった。死を前に、罪を意識していたであろう彼女に、主の言葉
が驚きと共に、心にしみ込んだであろう。想定外の展開に、かつて
見た事のないこのお方に 自分の身を委ねた。群衆は心を刺され罪
がわかったのだが、主から逃げた。

主は彼女に「あなたを罪に定める者はなかったのですか」と問われ
「主よ。だれもいません」と答えると「わたしもあなたを罪に定め
ない」と。彼女は主の赦しを受け取った。罪の苦しみから逃れる事
が解決なのではない。真の解決は罪が赦されることだ。逃げるので
なく、主に向き合おう。「あなたを罪に定めない」と完全な赦しを
与えて下さる。
--------------
罪を犯すと早く何とかしたいと隠したい肉の思いがくるが、主に受
け入れられている。罪を認めて主に赦され、そこから時間をかけて
学んでいこう。逃げずに主にとどまろう。