2023年07月26日(水)

「一タラントを預かっていた者も来て、言った。『ご主人さま。あ なたは、蒔かない所から刈り取り、散らさない所から集めるひどい 方だとわかっていました』」マタイ25:24


 
1タラント預かった者は、それを地に埋めた。そのまま返せば、減
らさなかったのだから、文句無いだろうと。しかし主人は「悪い怠
け者のしもべ」と叱責した。「良い忠実なしもべ」と誉められた他
の2人と、どこが違ったのだろう。2人は、主人が愛深い、良い主
人だと知っていた。

そのため主人に対する愛と尊敬があり、主人を喜ばせたい思いでい
っぱいだった。だから「すぐに」行って商売した。主人のためにベ
ストを尽くして、もし失敗したとしても、主人は心を見てくれ、
又、懸命に労した事を認めてくれる事を知っていた。だから、のび
のび、生き生きと喜び持って働けた。

しかし1タラントの者は、主人に対する愛も敬意も、主人を喜ばせ
たい気持ちも無かった。こんなひどい主人とは、とにかく関わりた
く無いとの思いだけだった。主人のために、何かをしたい思いなど
全く無かった。又、1タラントは、他と比べて不満だったろうか。
私たちもどうだろう。主を見上げるのでなく、他と比べるだろう
か。

他の人はあんなにも素晴らしく奉仕出来るのに、自分はうまく出な
い。あの人、この人と比較して、劣等感で、やる気を無くしてしま
うだろうか。しかし主はそこを見られない。与えられた賜物を「忠
実に」主のために用いて行こうとする心であり態度だ。どうだろ
う。主が与えて下さっているものを、地に埋めたまま一生を終える
だろうか。なすべき事があるだろうか。
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どうせ駄目だと何もしなければ楽で失敗もないが、土に埋めてしま
えばどうだろう。主にある喜びも知れない。失敗も赦され、祝福し
ようとしておられる主に応えて生きたい。主の恵みが先行している
から。