2023年09月25日(月)

「私の賛美する神よ。黙っていないでください。彼らは邪悪な口と、 欺きの口を、私に向けて開き、偽りの舌をもって、私に語ったから です。」詩篇109:1



ダビデは、愛を向けた相手になじられ、愛して行くのに、憎しみで
攻撃されるという、辛く苦しい経験をした。サウル王につけ狙わ
れ、常に死と隣り合わせだった。ダビデはサウル王に何の悪い事も
していない。むしろ忠実な素晴らしい部下だった。しかし殺害目的
でずっと追われた。実子アブシャロムからも敵対され、歯向かわ
れ、実子であるだけに、非常なる苦悩であったろう。

ダビデは実子と戦わず、逃げ回った。愛や真心は通じると思いたい
が、そうでない場合がある。その場合は、どうすれば良いかを、ダ
ビデを通して学ばされる。ずっと誠意と愛情をもって接して来た人
々が、敵対し、攻撃して来る。邪悪な口と、欺きの口と、偽りの舌
をもって、憎しみの言葉で取り囲みと。

ののしり、なじって来る。非常に苦しい状況だ。しかしまさに、人
間の神に対する態度そのものだ。だが御父は、敵対する者を更に追
いかけ、御子まで殺して下さった。その御子を私達はどう扱った
か。神の愛すら通じないのであれば、罪人である人間同士の愛が通
じなくとも不思議はない。

主は十字架上で、人々の、ののしりに対してどうされたか。人々の
赦しを御父に祈られた。ダビデも同じだった。「私は祈るばかりで
す」。これが答えだった。「祈るばかりです」。復讐し、反撃でな
く、主に心の内を打ち明け、主に知って頂くことができる。心の内
を叫び祈ったダビデは、この後、賛美と感謝へと変えられている。
祈って行こう。
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彼の日はわずかとなり・・と続くダビデの祈りの率直さに驚く。心
が怒りに吠え、嘆きで地に伏すとき、ダビデのように泣きながら主
に向かって心の内を告げていこう。主は全てを聞いていてくださ
る。