2009年04月21日(火)

「そして、ふたりが舟に乗り移ると、風がやんだ」マタイ14:32



弟子たちの舟は、ガリラヤ湖で強い逆風に会った。
幾ら懸命に漕いでも、舟は前に進まず、漕ぐのをやめたら、逆風に押し流されてしまう。

弟子たちはもう必死で、死にもの狂いで、片時も気をゆるめられず、逆風と悪戦苦闘しながら舟を漕いでいた。
それが夕刻から深夜未明まで続いた。私たちもこのような状況に遭遇することがある。

人生の逆風だ。幾ら漕いでも前に進まない。解決なく、苦しみが続き、休むことができず、心身消耗しきって、へとへとに疲れ果てる。
そんな時に、ずっと様子を見ておられた主が近づいて来られた。

しかし、彼らは深夜の海上で、向こうから来る人影を幽霊だと思い、恐怖の叫び声を上げた。「しっかりしなさい。わたしだ」と、主は御声をかけられた。

結果的に、主が、彼らの舟に乗り込まれた時に、逆風がピタッとやんだ。
私たちは思うようにならない中で、右往左往し、必死に何とかして自分を救おうとする。

自分を救おうと、ただただ自分の事に精一杯で、思い煩いと不安に飲み込まれて、「わたしだ」と近づいておられる主がわからない。
解決は、舟の中に主をお迎えすることだ、その時、ピタリと風がやんだ。

問題のまっただ中に主に来て頂くこと、自分で何とかしようとせず、主を認め、無力な自分を認め、問題を主にお委ねすることだ。
-------------------
無力な自分をすぐに忘れて右往左往する。いつも些細な事でも主に委ね、明け渡して行く事を覚えていたい。何でも祈り、いつも主と語りながら今日を生きたい。