2012年11月24日(土)

「どうぞ、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わた しの願うことではなく、あなたのみこころのままを、なさってくだ さい」マルコ14:36

  

「みこころのままに」との祈りは、私たちの意志を放げ捨てる事で
なく、私たちの意志と神の意志とが一つとなるために苦闘すること
だと、言われているが、祈りなくして、みこころのままにと委ねる
ことはできない。

それは諦めではなく、祈りに祈って、自らの意志を主の意志に合わ
せて行くことだ。受け入れ難い状況、事態に、直面した時には、祈
ろう。受け入れられないという、自分の感情や気持ちを覆い隠した
り、抑え込むのでなく、正直にありのまま、主の御前に告げよう。

受け入れたくない、そのままの思いをことごとく告げて、主と交わ
ろう。頭では「みこころがなりますよう」と思っているのだが、心
は「私の願いがなりますように」だと気づく。「受け入れられませ
ん」と気持ちを底の底まで十分に告げて行く時、主が働かれ、受け
入れられるようにして下さる。

主ご自身も「深く恐れもだえ」「悲しみのあまり死ぬほど」と、血
の汗を流して、正直な気持ちをそのままに「この杯をわたしから取
りのけて下さい」と祈られた。できれば十字架を回避したいと。

しかし「わたしの願うことではなく、みこころのように」と。そし
て「どうしても飲まずに済まされぬ杯でしたら、みこころの通り
に」と。祈りの中で、自分の願いを押し通すのでなく、主の御心に
思いが変えられ導かれて行く。まず、正直に思いを主に告げて祈ろ
う。
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心の底の思いを、ことごとく主に告げて、ぶつけない限り、「御心
成りますように」とは言えない。それ無しには、きれい事であり、
建前に過ぎない。「したく無い」「出来ない」「嫌です」と交わっ
て行く時、御心を受け止められるよう、自分が変えられる。