2012年12月25日(火)

「男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、飼い葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである」ルカ2:7




ローマの皇帝アウグストが、税金徴収の基礎となる人口調査を命じたために、それぞれ故郷へ帰って登録する事になり、多くの人々が繰り出した。そのため混雑していて、マリヤとヨセフのために、一つの部屋も無かった。臨月のマリヤに譲ってくれる人も無かった。救い主の誕生が、大々的な歓迎の中で迎えられたのではなかった。

人々は皆、自分の事で忙しく、無関心であった。むしろヘロデは、東方の博士たちから新しい王の誕生を耳にし、自分の地位が脅かされる事を恐れ、主の殺害計画を企てた。実際に2歳以下の子供を抹殺した。ヘロデが恐れるのはわかるが「エルサレム中の人も王と同様であった」。今の生活が一応成り立っているからには、乱されたくない、関わりたくない。ひたすら保身であった。

喜び迎えたのが、社会の最も底辺にいる、極めて貧しい羊飼いたちであった。そして彼らの仕事は非常に厳しい現実があった。その彼らに真っ先に救い主の誕生が知らされた。彼らは、飼い葉おけのみどりごを捜し当て、礼拝した。もし家畜小屋でなく、宮殿や普通の家でも、彼らは、見ることができなかったろう。「神をあがめ、賛美しながら帰って行った」

彼らは喜びに満たされた。マリヤが「主は・・心の思いの高ぶっている者を追い散らし、低い者を高く引き上げ」と賛美した通りだ。光の中に住まわれる王の王、主の主が、へりくだって、人々に無視され、拒否された、このような中で生まれて下さった。
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クリスマスおめでとうございます。主は弱い者に寄り添うために生まれて下さったことに感謝します。いつも自分の心の貧しさを知り、主の愛を素直に喜び、素直に罪を認め、主を求める者でありたい。